271の詩

飽きっぽいという性質は素晴らしい性質とも言える。
なぜなら、常に変化を求めているということだから。
2004.7.19

272の詩

くだらない世界に身を置いて、
「くだらない、くだらない」と連呼する。
何も見ようとしていない集団に身を置いて、
「なぜ見ない、なぜ見えない」と苛立ってしまう。
あー、こんな自分は嫌いだぁ。
イラついて愚痴をこぼせばこぼすほど落ちる僕、
冷めた目で眺めれば眺めるほど落ちる僕、
どっちにしたって落ちてしまう、
何がって?美と力さ。
理想論者は語るでしょう。
カクカクしかじか長々と、、、
そんなもん、いちいち耳を傾けていられません。
己の声を信じよう、
価値ある経験を求めて、
次の扉を叩くんだ。
2004.7.19

273の詩

必要なもの。
紙と鉛筆。
お気に入りの本とCD、服と靴。
あと、感覚と経験。
2004.7.20

274の詩

夏は君の香りがする
色々あった夏だから
最後になった夏だから
2004.7.24

275の詩

影の支配者は僕で、
選りすぐった女たちを思いのままに弄び、
周囲の者を欲望の渦中に引きずり込み操作する。
舞台は夜で、
きらびやかな電飾が己の愚かさを紛らわす。
そこは造られた空間、
思いやり、優しさ、愛情さえも造られたもの。
やがて、人間の衣を被った化け物が激しく燃え上がり火の粉を散らす。
バランスを崩しよろめいても、
葛藤に苦しみ何度遠回りしても、
例え大切な人を巻き添えにしたとしても。
そんな人間。今だってそんな人間。
2004.7.25

276の詩

クルクルクルクル~
風に舞う木の葉のように、
いつかは着地するのかな?
2004.7.26

277の詩

ここは時の生産ライン、
絶え間なく稼動する生産ライン、
AからZでは足りないよ、
とにかく複雑にラインがひしめいている。
僕らはぼんやり流れているのだけれど、
突然頭上から大型クレーンが忍び寄ってきては、
首根っこをガシッと掴み、あちこちのラインに運んでいくんだ。
そんな乱暴に扱われては、文句の一つも言いたくなるよ。
でもよく周りを見渡してみるとみんな一緒だぁ。
耳や鼻先をつまわれて、みんなブーブー言ってるよ。
それにしてもここの工場は忙しい。
メンテナンスもいらなくて、故障することなんて一切ない。
でも、たまには休憩のチャイムが鳴り響いて、
一息入れたいものだよな。
2004.7.28

278の詩

僕の家に向かう途中、
大きな犬にじゃれられて、
真っ白なロングコートがどろんこになって、
僕の名前を呼びながら駆けてきたとき、
とても愛しくてたまらなくなったんだ。
君はちょっとぐずって一所懸命状況を報告してたけど、
その光景が目に浮かんで、
君らしくて、おかしくて、なんだか温かな気持ちになって、
とても愛しくてたまらなくなったんだ。
(僕だったら汚れたコートに落ち込むだろうな)
でも君は僕に会えたことが嬉しかったみたいで、
そんなことはそっちのけで、すぐにいつもの笑顔を僕に向ける。
そんな姿を見て、こう思う。
そこにいるだけで、幸せな気分にさせてくれる存在。
柔らかく温かく大きな存在。
君に優しく包まれて、僕はここまでやってこれたんだ。
自分一人で結果を出してきたつもりだったけど、
君がいなければとっくに潰れていたよ。
君の強さを知り、僕は弱さを自覚し、また成長しなくちゃと思うんだ。
2004.7.29

279の詩

飾ったりなんかしたら、色褪せてしまう。
2004.7.29

280の詩

感情を高ぶらせる必要もない、
なぜだなぜだと問い詰める必要もない、
悲しくなる必要もなければ、虚しくなる必要も、
冷たく接する必要も、割り切ってしまう必要もない。
「ベートーベンのピアノソナタが乾いた風に乗って心地よい眠りに誘う」
そう、ただ知ればよい。
そんな世界があるということを。
そう、ただ知るだけでよい。
2004.7.30

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