241の詩

何もない空間を望む。
耳を塞ぐ必要もない、
瞼を閉じる必要もない、
そこは、もの淋しい空間だけど、
ほのかな月明かりが優しく身体を包んでくれる。
悩む必要もない、
考える必要もない、
そこは、ただ存在に触れる場所。
埋もれかけたそれが求める場所。
2004.5.10

242の詩

もう一年半前のことだけど、
真冬の深夜におよそ40kmある道のりを
自転車でこさせるようなことをした。
あなたは不安そうな擦れた声で僕の名前を呼んでいたね、
肩で息をしていたことを覚えているよ。
往復で6時間半だから片道で3時間と少し、
僕の両足は棒になった。
でも少しだけ、
あのときのあなたの気持ちがわかったような気がする。
本当に来てくれたとき、
あたりまえのような顔をしていたけど、
嬉しかったんだよ。
ちょっと心配したけど、
すごく嬉しかったんだよ。
2004.5.13

243の詩

そこには、満面の笑みで駆けてきてくれた駅があった。
冷たい風の中、2時間以上も待たせてしまった駅があった。
ワイシャツを買いにつきあってもらったショッピングセンターがあった。
いつも別れを惜しんで一緒にいた、パチンコ店の駐車場の片隅があった。
初めて会ったコンビ二エンスストアもあった。
3年半も前のことだけど、昨日のことのようです。
2004.5.13

244の詩

自信のない僕は、
すぐイライラしたり落ち込んでしまったり。
君の声を聞いた僕は、
なぜか不安が吹き飛び穏やかな気持ちになる。
そんな自分を特に意識していなかったから、
伝えたことはないけれど。
嫌なことがあったって君は、
ちょっと構って欲しそうにするけど、すぐにいつもの笑顔を僕に向ける。
そんな君を見て、
僕はまた穏やかな気持ちになる。
僕にとって太陽のような存在だ。
君はいつも僕の名を呼んでくれた。
イベントがある度、手紙を書いて送ってくれた。
いつも隣にいてくれて、いつも笑顔で包んでくれた。
思い悩み、自らを傷つけるようなこともあったね。
僕は自分のことで精一杯で、
人の気持ちをこれっぽっちも考えたことがないんだ。
それは君に対しても同様で、
それどころか君を破壊しようとまでしていた。
いつしか笑顔を奪って、言葉まで奪った。
僕は暗闇に包まれる。
でも、太陽を破壊することなんてできっこなかった。
君は新たな場所を照らし続ける。
僕はどうしたらいいの?
忘れるどころか、
次から次に気にもかけていなかったことがフラッシュバックしてくるんだ。
自分がしてきたこと、してしまったこと、
誰かに許してもらうのではなくて、受け止めること。
毎日、目覚めと共に胸が苦しくて、張り裂けそうで、
この痛みが続く限り、
君に教えてもらっているんだ。
人を愛するということ。
一所懸命生きるということ。
2004.5.16

245の詩

心柔らかくあなたを想えるようになりました。
今ならば、優しい瞳であなたを映すでしょう。
今ならば、溢れる想いであなたを包むでしょう。
僕が経験したたくさんの出来事は、夢や幻のようだけど、
あなたが今、幸せを感じてくれているのなら、
それだけでいいと思うんだ。
2004.5.25

246の詩

無限の中に有限を創り出すのは自分で、
その背景に不安・恐怖・無知が存在する。
それらを認めることのできないものは、
時代やコミュニティーを嘆くと共に、
常識という幻に身を委ねる。
だからといって、責められるべき者はいないし、責めるべき者もいない。
人々はいずれ眠りにつき、再び目を覚ますだろう。
太陽は燃え尽きる瞬間まで、光を放ち続けるだろう。
時は宇宙の存在に並行して、移ろいゆくだろう。
2004.5.25

247の詩

背後の窓に映る景色に気がづいたとき、
見えない大きな力の存在を知る。
いつか見た光景がそこにあった、
いつか体験した光景がそこにあった、
何もできない自分がやはりそこにいてしまった、
2004.5.29

248の詩

「朝日が美しい」
瞳に飛び込んでくる景色を感じながら僕は知る。
「太陽も地球も躍動しているんだ」
なんだか柔らかく微笑んでくれている気がして、、、
なんだか優しく話しかけてくれている気がして、、、
「僕を気にかけてくれているの?」
突然、胸がいっぱいになった。
全身を感動が包んで、一人じゃないことを知った。
全てに支えられて、僕の歩みは続く。
2004.6.15

249の詩

時代はいまだ、人間同士が奪い合い、傷つけ合い、殺し合う。
それぞれの思惑が複雑に乱反射し、
正義が悪のように、悪が正義のように掻き乱す。
そう、人間は進化の過程だ。
だからいくら思考したって、がむしゃらに行動したって、
何もかも思い通りになるわけないよ。
僕だって成長の過程なんだ。
2004.6.18

250の詩

盲目ではない、
戸惑いの選択。
2004.6.18

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